夜も更けたある晩のこと
僕はどういうわけか目が覚めた。なんだか一匹ではむなしく悲しいのである。夢でもみたのかちょっと人恋しく(犬恋しく)なってしまった。そこでネエネの寝ている枕もとに行ってちょっと様子見る事にした。
鼻息が通じたらしく、ネエネは目を覚ましてくれた。しめしめ、今度は大げさにネエネの周りを歩きまわりクンクンと泣いてやった。もっとしめしめだ。ネエネはボクが下痢便でもしたのかと心配し、ババヤンの様子を見て安全を確かめ、外へと連れ出してくれたのである。夜中の散歩、もう1時を回っている。ちょっと出かけてマーキングをして戻ってきた。ネエネはなんだお腹痛いのかと思った。そしていつもどおり寝たのである。
その日を機に、僕は夜中になると毎晩のようにネエネの寝顔を覗き込むようになった。ネエネが咳き込んだ時もすかさず行って顔を見る。寝たふりしてるので頭の周りを走りまわり目を開けたと同時に突撃する。ネエネは寝ていられず起きてダメと言う。むろん散歩には連れて行ってはくれないのだが、それでもネエネが起きるとうれしい。思わずぺろぺろしてしまう。(顔をなめまわす)
こんなことを最近繰り返していたら、昨日ボクはネエネに締め出しを食らったのである。夜起きてみるとネエネとババヤンのお部屋のドアが閉まっている。カリカリお願いしたけどネエネは出てこない。ありゃ、お父さんはなんだブラッキー何をしょげてるんだといいながら慰めてくれるが、寂しい。ボクのひみつの楽しみであったのに......
ネエネとあるものに激突
今思うとよく怪我をしなかったと思う。ネエネにトップリとおこられたのである。ババヤンの所からネエネご出勤の際ボクをよく連れて行ってくれる。普段は甘えてネエネチャリの前カゴに載せてもらうのだがその日に限っては洗濯物がカゴ占領。よって黄色いリードにてボクはランニングしながらネエネの側を付いていったのであった。線路を越え新小金井街道に入るとお気に入りのワン・ツーをする場所に通りかかったのである。そして思わずボクは思い切り左の歩道に向かったのである。その時ネエネとボクは垣根で身動きが取れなくなってしまったのである。ネエネの持っていたリードはロングリードではなく、しかも彼女の手首に絡まったままであった。ネエネは自転車ごとツツジの垣根に突っ込みバックして出てきた。そしてボクはというと、なんと思い切りネエネと繋がっていたのでネエネがリードを緩めるまでほぼツツジの中でしばし固まってしまったのである。(右前足中ずり状態)
ネエネは言う。勝手な行動するな〜っ。
てっ。また怒られた。
11月22日 久しぶりのお魚釣り
陽気が暖かく過ごし易い日が続いている。今日はお父さんとお魚釣りにおでかけだい!
ネエネよ、ババヤンの面倒よろしくたのむで〜っ。いってきま〜す。
11月28日 お布団の中の寝心地
今シーズン一番の寒さと言う。僕も寒く感じる。ふと見るとネエネがドアを開けてくれているではないか。これはお許しがでたと解釈。ネエネを又つついて見た。すると寝返りをしたのでお布団とネエネとの間には隙間ができた。ボクはかねてからあのお布団の中に興味がありちょっともぐってみた。あ〜ぁ暖かいのである。そのまましばらく顔だけ布団の横から出して寝た。もうやみつきになりそうだ。 |