開催日時 2009年10月8日 - 11日(4日間)
場所 ロンドン ハマースミス
費用 800ポンド
クラスを開催するホテルの部屋がいっぱいとなってしまったためコースも満席を出しておりますが、他のホテルからの通学でもかまわない方でしたら若干お受けできます。お問い合わせください。info*fdb.jp Sep 18
今年はベゲタティフ=地球上の植物の植生を取り上げてみたいと思います。このベゲタティフ、今までは植物の営みに焦点が当てられ、より自然模写をアレンジメントに取り入れていましたが、最近は自然から生まれて、自然に還るという解釈に範囲が広がっているそうです。このテーマは世界的な環境問題とも重なっており、ヨーロッパ諸国ではグリーンや自然の産物を取り入れたナチュラルモダンのスタイルを目にする事が多くなってきました。植物たちには生命力のパワーが漲り、計り知れない魅力があります。また、癒し効果も抜群です。FDBのクラスでは安らぎをもたしてくれる花や葉に敬意を払い、花材たちの魅力を最大限に出しながらナチュラルモダンのアレンジメントに兆戦したいと思います。様々なものをしっかりと観察しフラワーデザインに取り入れてみましょう。イギリスも近年はグリーンがテーマなのです。
もちろん今年のチェルシーフラワーショーをにぎわせたトレンドも忘れてはいません!
一日目の午前中はテクニックのデモンストレーションがあります。時間の関係上デモは2名同時に行います。色のコントラストを楽しむ今時のウエディング(初日)、セレブな帽子デザイン(2日目)も思い切り楽しめる内容となると思います。帽子やボディ・フラワー(アクセサリー)はヨーロッパのトップトレンドとなり、各地のフラワーショーでは華やかなステージが繰り広げられます。今回のクラスではフェザー、ウール、ラフィア、カラーコード、和紙など天然のマテリアル(ミネラルマテリアル)を使って帽子作りをいたします。骨組は先生たちが予め組みますのでご心配なく!巻いたり、貼りつけたり、つなげたりと様々なテクニックをご紹介いたします。非常にモードな世界、トレンドカラーと合わせてクリエイティブワークにチャレンジしてみて下さい。お問い合わせ info
* fdb-flower.com
(*を@に)
レッスンが行われるホテルの中庭です。とても駅の近くとは思えないほどの静けさです。リスや時にはキツネが歩いていたりします。(目を疑いましたが小さなキツネだそうです。)
苔、カラーリーフ、針葉樹、ヘデラ、白樺など嬉しい素材ばかりです。テラスで授業をしたいくらいでした。
昨年の流行は、一種類の花で、ひとつの色、アクセントとして彩度が高い色(紫)を入れました。フランボヤンシーという言葉が連発され、ロンドンを歩いていても鮮やかなパープルばかりが目に留まりました。本当にレストランに入っても同じ花の同じ色。「トレンド」がどこにも浸透しているといった感じです。左下の写真で使っている資材は竹ひごに色が塗ってあるものです。実は昔からあった資材でしたが、天然モノのブームである今はいたるところで使われるようになりました。
今年の流行は植物たちの対比が焦点です。自然界の産物を大切に取り入れる事をしてみたいと思います。こんな感じで行きましょうか!
ニューコベントガーデン ロンドンフラワーマーケット
フラワーマーケットへのサインポールです。時間の余裕がある方と資材の買い出しに出かけました。
カラフルな花瓶がたくさん。実は他にもかなり楽しいものがあり、買い出し部隊は大興奮でした!
食虫植物も素敵にディスプレー。市場でもセンスが光ります。
終了レーポート
ご参加いただきました皆様、お疲れ様でした。
昨年より一日多くレッスン日を多くとったのにもかかわらず今年もあっという間の海外花留学でした。なんといっても今年は使う資材の種類が多く、作品数もいつもより増えた気がします。もっとも毎年ご参加の皆さんのポイント整理の要領もよくなりノートもその場でしっかりデッサンができるくらいになった事もクラスをスムーズに進める大きな要因だったと思います。渡英して感じた事は地球に優しいグローバルスタンダードなんて言うのはもう当たり前の世界になっていますね。市民の美意識がより自然なものへと移っています。今回使用したほとんどのマテリアルは使用後には地球の土に返るようなものばかりでした。
帽子のデザインも本当に楽しかったです。英国のフラワーショーでみた帽子デザインのテクニックをデモで披露、その後、各自のオリジナルハットに取り組み、出来上がった時には実用性の確認までいたしました。常にクオリティを重視、丁寧で綺麗な仕上がりを生徒全員が目指しました。デザイン面でも決して難しすぎる内容は何一つなく、ちょっとの工夫がそれぞれの個性となる事のイントロダクションでした。生徒の皆さんにも、いつもとは違うアングルからフラワーデザインの勉強ができたような気がいたします。何か楽しいアイディアはみつかりましたでしょうか?私にはそれぞれの作品が今後の課題のように感じます。どうぞ日本に戻ってからもレッスンのリビューをしてみてください。忘れないうちに一度練習してゆくと技術確認にもなります。
楽しかったクラスの様子など後ほどアップいたします。皆様大変お世話になりました。ありがとうございました。
日高ちひろ Oct 24, 2009
ロンドンクラス2009 ブログレポート Day before D1 D2 D3 D4