2011年12月のコラム
材料は、良質なキャンドル3-4本。アルミニウムのカラーワイヤー1巻と、試験管、デンファレやアルストロメリアなど花が5個程度付いているもの1本。もっともシンプルで短時間に終わるテーブルアレンジメントです。このアイディアは昨年のFDBロンドンクラスで紹介されました。お洒落なデザインだと思いませんか?水を入れ重さが出るためアルミワイヤーは強度のある物がお薦めです。フローリスト用カラーワイヤー沢山あります。
ヒッペアストルムの一本に茎に裂け目があり、完璧に頭を下げてしまった花がありました。水が上がらず、グニョっというような感じで折れていました。よく観察すると花の蕾が他のどれよりも小さく、きっと収穫する際何らかのアクシデントがあったのでしょう。さて、水が揚がらないのは一大事です! 赤柳の細い部分2本を添え木としてフローラテープで巻きつけ緊急処置を施しました。翌朝には蕾が膨らみ出したためどうやら成功のようです。捨ててしまえばそれで終わりですが、諦めなくてよかったです。ヒッペアストルムは順番に花をつけてくれますので結構な期間楽しませてくれます。彼女の名は'クリスマス・ギフト' 真白でholyを象徴する色、細身の赤柳と合わせてクリスマスまでの期間を楽しもうと思います。
ロンドンクラスで使用した花にアマリリスがあります。クリスマスの時期から春ごろまで出回る太い茎の先端に大きくぽってりと咲く花です。アマリリスと言う名前は流通名で、分類学上ではヒッペアストルム属となります。アマリリスという属も存在していて、南アフリカ産のベラドンナリリーをさしています。この産地の異なる2種類はアマリリスとしてすべて一緒にされていたため今でもヒッペアストルムはアマリリスとして一般的に使われ親しまれています。簡単に特徴を説明しましょう。
ヒッペアストルム(ヒガンバナ科ヒッペアストルム属)
亜帯気候/準亜熱帯気候のアメリカ南部から南アメリカ、カリブやメキシコなどに生息し栽培されています。約70-90種類と,
交配による600以上もの園芸品種からなる球根植物です。 ジューシーな葉と花を付ける茎が同時に出てきます。通称アマリリス
アマリリス(ヒガンバナ科アマリリス属)
南アフリカ原産の球根植物。葉が枯れ落ちてから花をつけるためNecked
lilyなどと愛称があります。その他の呼び名はベラドンナリリー(belladonna lily(Carl Linnaeus in
1753)), アマリロ(amarillo)
この花空洞の茎の中に水を入れ天井から吊るして飾ることもできます。ヨーロッパのフラワーショーではよく見かけるディスプレーでしたが、不自然でちょっとかわいそうな気もします。ヒッペアストルムは1821年英国人球根分類学者William
Herbert氏により起用。ギリシャ語のKnight's starという意味。
棒の先に星型の突起物がある中世の武器からではないかと推測されています。
Ref: wikipedia / Pacific bulb Society / Dr. Shiro Kurita's
毎年毎月クラスで使った花のリストを記録し、今月のフラワーリストとしてHpに載せていました。調べ物は時間のかかる作業ですがやはりデーターは取っておいて正解です。時々過去の同じ月に何を使っていたのかなどレッスンの計画を立てる時に大いに役立っています。ちょっと気がついた事ですが、一人で選ぶ花はどうしても好みが偏ってしまいます。生徒の皆さん、内容をメールした際に使ってみたいようなお花がありましたらお知らせ下さい。Dec
9
クリスマスのデザインは3つ。スワッグ、アレンジメント、リースです。今の季節から長く飾れるようそれぞれ考えました。フラワーアレンジメントまったくの未経験でもご経験のある方でも皆さんお楽しみいただけると思います。ご案内