もっと素敵にフラワーアレンジメント 毎月のフラワーデザイン集
*ミル・フルール mille-fleurs 千花模様
幾つものハーブや様々な種類の小さな花からなる織物の模様。15世紀に羊毛の織物が盛んだったフランドルで作られたとするタピススリー(タペストリー)「貴婦人と一角獣」(フランス クリュニー美術館所有)が代表的作品。 タピスリーは絵ではなくシルクやウールなどの織物の壁飾り。
日本語の表現にあるように、千もの小さな花が織り成す様を花の世界でも取り入れたスタイルです。沢山の花をテキスタイルの織り成すパターンのように組むのがミルフルールブーケ。千もの花は用意できませんが、雰囲気だけでも伝わると思います。
夏色のブーケとして、多色の使い方、そして柔らかいステムの組み上げのコツをレッスンしました。 様々な色を使うのはとても楽しいのですが、気を付けなければならないポイントはあります。配色のリズムや配分の仕方などルールを理解すると混乱を避ける事ができます。生徒の皆さんはハンドアウトした資料に目を通してください。
さて、柔らかいステムはとても扱いにくいですね。植物の切り分け方、リーフを使ったサポートの仕方など今月はテクニックについてのキーワードもいくつかありました。何度でも納得のゆくまで練習をしてください。
6月のレッスン
人間は自然にほどよく調和している物、バランスがよい物に心地よさを感じます。建築物もフラワーアレンジメントも同じ。怖い事は直観的にしかも瞬時にそれが感じるのですよ。だから丸い物は丸く、平行は平行、垂直は垂直に!
目新しい花などチャレンジしてみましたがレッスンにはつくづく長持ちする丈夫な花がよいと思います。実際お客様へのお花も一日で終わってしまうより一週間楽しめる花が喜ばれます。
オンシジューム 'ハニーエンジェル' スポットレスなオンシジュームです。手が届くお値段になってきました。
ナデシコ 'マンチェスター'、次々と開花、存在感あります。ダイアンサスですからたぶん長持ち!
オレガノ ディクタムナス 冬のモコモコとした姿からはとても想像できないくらい。香も爽やかで初夏にはぴったり
もう少し頑張ってもらいたかったのはジニア。これはいつも難しいですね。賭けに近いですが、可愛いのでついつい手を伸ばしてしまいます。
6月のフラワーリスト
毎年10月にイギリスで行う花のエキスパートたちのレッスン。今年は26日から4日間。私も生徒さんを連れて出かけています。日ごろから花を楽しんでいる先生と生徒さん一度本場でのクラスへご参加なさってみませんか?詳細はフラワーデザイン・オブ・ブリテンのページで
生徒募集 info@act-flower.com