もっと素敵にフラワーアレンジメント 毎月のフラワーデザイン集 フラワーアレンジメント教室
花を覆ってしまうケージングスタイルのブーケです。Cageは鳥かごという意味で、Cagingはそこからの派生語だと思います。大切な花を囲い込むように花の上に何かを載せブーケの周りのスペースに区切を持たせます。本来はフレームなしのデザインですが、フレームを作ると簡単に雰囲気を出す事ができますのでフレームを作りました。トランスペアレントを意識したモダンなデザインとなります。ケージングにはスペースに区切をつけながら、全体のボリュームを出すとい目的があります。
レッスンでは竹ひごとベアグラスを材料としましたので、トランスペアレントに仕上がりましたが、ボリューム感が不足。右の写真は茶色のグラスを用いてボリュームをかさ上げ少しルーズなスタイルに仕上げています。
中心の花をずらさないように組むことがバランスを美しく保つ秘訣となります。
左から バラ'モハナ'
丈が短かったのですがHBバラの典型的な美しい容姿です。柔らかく上品な色は目を捉えますね。控えめな香も素敵です。もしかしたらクラシックなバラなのかな。中心の写真は芍薬'Gラズベリーローズ' 。バスケットは昔購入したものでディテールが凝っており、頑丈な作りです。ハンドルに負けないボリュームが欲しかったので、今回は季節モノの芍薬を使いました。右側はリモニウムですが、新しいタイプです。コロンとした花で咲いてくるとちゃんとリモニウムの特徴が出てきます。こちらも今までのリモニウムと違い大変上品に感じます。おそらくドライにもできるのではないかと思います。これからの季節活躍です。リモニウムは別名スターチスです。
紫のトルコキキョウ、残念な事に蕾がとても弱く、ほぼすべて折れてしまいました。はるばる九州(JAみい)から運ばれ来たものですのでいささか花がお疲れだったのでしょうか。
蕾の状態で入荷。これがまたなかなか咲いてくれないんです!もちろん咲くはずなのですが、入荷後6日でやっとぷっくりこんな状態です。ユリと芍薬は蕾から開花に時間がかかります。ウエディングの前日にこの状態では困りますので、十分に開花までの日数を計算しておくことが必要です。